襖の種類
いろいろなふすま
一般に利用されているふすまの他に、次のような仕様のふすまがあります。
源氏ふすま
ふすまの一部に障子窓を配置したお洒落なふすまです。奥座敷などの暗い部屋などに採光を取り入れることが出来ます。また大きさ・位置や障子の格子の作り方でふすまのデザイン的な意匠を楽しめます。
中抜きふすま・御殿ふすま・長崎ふすまとも呼ばれています。
太鼓ふすま
ふすまの縁を付けずに仕上げたふすま。上下にはスリザンと呼ばれる薄い木を打ち付けます。お茶室の出入り口に使われるだけでなく、和室・洋室を問わずスッキリとしたふすまが出来ます。
太鼓ふすまには単にふすま縁を付けないというだけのものから、チリ落し切り引手、透かし貼りなどいろいろな仕様があります。「坊主ふすま」とも呼ばれます。
倹どんふすま
上部の鴨居の溝にいったん差込み、下部の溝にはめ落とします。
壁のように固定式です。落とし込みともいいます。
戸ふすま
和室と洋室の間仕切りに使われます。
洋室側はベニヤの上にクロス貼り、または合板建材。和室側はベニヤの上にふすま紙を貼り、廻りに薄いふすま縁を貼り付けてふすまのように見せます。紙はどちらもベタ貼りします。
リビング戸ふすま
和室と洋室の間仕切りに使われます。ふすまと同じ心材を使い、戸ふすまと同じ4/7の溝に収まる厚みのあるふすまです。和室×洋室タイプと和室×和室タイプがあります。縁の取り付け方が少し違いますが、大方の仕様はふすまと同じです。