障子の各部の名称

障子の各部の名称  

障子は、竪框(たてがまち)・上桟(かみざん)・下桟(しもざん)、組子(くみこ)で構成されています。全体の形状や組子の組み方によってさまざまな種類があり、その名称も地方によって違うものもあります。

現在は、竪框と上下桟に上の張り代分の決りを付けた「紙張り決り」と呼ばれる形式が一般的となっています。

框や桟の内側に上の張り代として付ける材を付子と呼び、付子を付けた障子は堅固で高級とされています。しかしこれは障子本来の軽さを失ってしまう場合もあるので、注意が必要です。

組子に面取り加工を施した障子も高級とされていますが、通常では茶室の障子は面取りをしない「素組」にするのがきまりです。

また、框や桟、組子の正面の見え掛かりを「見付」、奥行きを「見込」といい、建具の寸法を表すときにはこの名称を使います。

竪子と横子を組んだ仕口部分を「組手」といいますが、木材の収縮によって組手がゆるんでしまわないように、組手は組子の厚さよりも少しだけ薄く切ってあります。

そのため、組んだあとで全体が一方に張るのを防ぐように、昔は「切り返し」といって、組手を裏表から交互に切って組んでいましたが、現在はそこまで手の混んだことはやらず、片側から機械で組んでいく「片組手」という方法がほとんどです。

障子の素材について

国産品では「赤杉」「備州ヒノキ」などが有名です。日本の風土にマッチしていてとても高級品です。地方によって、また店舗によっては使用する障子骨の材料も異なります。「松材」は「松ヤニ」が出るため、これを嫌って余り使用されません。現在最も多く使用されているのは「スプルース」です。安価で加工性がとても良い材料です。下の記載では、下に行くほど程度は低くなっているようです。

赤杉
国産材で、赤みをおびた心材の柾目杉です。杉独特の柔らかさと上品な木目が特徴。日本では高級造作材として長年使用されています。

備州ヒノキ
国産材で、心材は緻密で均質です。材の産地により性質が異なるのが特徴です。また、建具材としては安定した人気があります。座敷の障子には伝統的にヒノキが使用されていることが多くなっています。

米檜(べいひ)
外材(輸入材)で心材は黄褐色ないし桃褐色で、日本のヒノキに比べて濃く、木目は細かい。耐久性は高く、加工し易く、狂いが少なく、乾燥すると寸度の安定性がよいです。製品の仕上がりがよいなどヒノキと材質がよく似ているため、その代替品として広く用いら れています

米杉(べいすぎ)
外材(輸入材)でネズコ(ヒノキ科)と同種で、杉ではありません。良材の大径木が産出し、杉に色目が似ていることから「米杉」と呼ばれています。木目は密で通直であり、軽軟で加工性はよいが表面の仕上がりは中程度になります。アレルギー症状が出ることもあります。

スプルース
外材(輸入材)で木目は通直、木肌は密で軽軟なため加工性が良いです。早材が軟らかい反面、繊維は強いため、建具を繊維方向に強く搾ると表面が剥げることがあります。色焼けするのも難点です。

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